2026.10.05

日本の伝統文様で、クロスステッチの図案を作っています

私は、日本の伝統文様を、クロスステッチの図案にしています。図案はPDFにして、Etsyで販売しています。なぜ伝統文様を選んだのか、どんな文様を使っているのか。今日は、そのことを書きます。

図案を作りはじめたきっかけ

アメリカに住んでいたとき、またクロスステッチがしたくなって、図案を探しました。でも、これだと思える図案は、なかなか見つかりませんでした。それなら自分で作ろう、と思ったのが、図案づくりのきっかけです。

海外で暮らしてみて、日本で生まれ育ったことのありがたさに、あらためて気づきました。藍色の美しさや、手を動かして何かを作る時間。そういう日本らしいものを、これからも大事にしていきたいと思っています。

伝統文様を選んだ理由は、もうひとつあります。きっかけは、北欧や中東のあたりの文様を見て、「すごくきれいだな」と思ったことでした。それなら日本にも、そういう文様はあるのかな、と思って、調べはじめました。

調べていくうちに、麻の葉や青海波(せいがいは)のような文様があることを知りました。クロスステッチで、日本の伝統も伝えていきたい。そう思ったことも、伝統文様を選んだ理由のひとつです。

文様には、使われてきた理由があります

伝統文様は、ただの飾りではありません。着物や道具に使われるとき、「こうなってほしい」という願いが込められていることがよくあります。いま販売している図案の文様を、3つ紹介します。

麻の葉あさのは

麻は、成長が早く、まっすぐ育つ植物です。そのため、子どもが元気に育つようにという願いを込めて、産着(うぶぎ)などに使われてきました。直線でできた形なので、クロスステッチの×の並びで表しやすい文様です。

花喰鳥はなくいどり

鳥が花の枝をくわえた模様です。奈良の正倉院に伝わる宝物にも使われています。正倉院は、1200年以上前の宝物が、今も残っている場所です。

月とうさぎつきとうさぎ

月の中でうさぎがもちをついている、という日本の言い伝えから生まれた模様です。秋のお月見の時期に、よく飾られます。

色は、藍色の5色だけ

図案の色は、次の5色だけです。

生成り 一番薄い藍 薄藍 中藍 濃藍

色を絞っているのは、日本の伝統色である藍の、濃い色から薄い色までの変化を、きれいに見せたいからです。糸を選ぶときに迷いにくい、という良さもあります。いつかは、藍染した糸も、図案といっしょに届けたいと思っています。

これからのこと

伝統文様の図案は、これからも少しずつ増やしていきます。新しい図案ができたら、このブログでも、その文様の由来といっしょに紹介します。